予備知識 オーバーヒートへの対応方法

予備知識 オーバーヒートへの対応方法

2015年12月18日 / オートコム講座

information_2015121801メンテナンスを怠り、ラジエター液が減っていたり、電動ファンの故障で止まっていたり、回転が遅かったりするとたちどころにオーバーヒートします。
だんだん水温が上昇してくるわけですが、水温計はそんなに注意して見ていないので、その危険な動きに気が付く人はあまり多くありません。
ラジエター液が沸騰すると水蒸気が上がりますが、噴出するのには理由があります。
ラジエターのキャップというのは、一定の圧力を超えるとそれを逃がす、いわば弁になっています。そこで冷却水が沸騰して圧力が高まるとキャップの弁がオープンし、そこから水蒸気が逃げる、というわけです。もうひとつはラジエターのホースが劣化しており、キャップが開く圧力になる前にその劣化箇所が裂けてしまい、沸騰した冷却水が漏れるケースです。

どちらの場合もまず、びっくりして「いきなりエンジンを止めてはいけない」ということです。
冷却水が完全にカラッポになってしまっているならば話は別ですが、水蒸気が噴き上がるのは冷却水は残っているから。オーバーヒートしているエンジンは過熱しているので、エンジンの回転を下げ、アイドリングなどのままでしばらく置き、冷却水を循環させてやります。そうしないと過熱しているエンジンをいきなり止めてしまうと放熱のしようがなく、エンジンそのものが歪んでしまってダメになってしまうこともあります。

また、オーバーヒートするとすぐにキャップを開けて手近の水を注ごうとする人もいますが、これも危険です。
冷却水が残っていても、少ない場合にはエンジンがカチカチ山になっているので、そこへ水を注ぐといきなり水蒸気爆発のような形になって吹き返してくることもあるからです。空焚きしたヤカンにいきなり水を入れるのを想像してもらえばいいでしょう。

このアイドル時、ポイントは「ヒーターを全開にする」ということです。
ヒーターも冷却水の熱を利用している小さなラジエターのようなものなので、水温を下げる助けにはなります。
そのまま低負荷ならば下がった水温を維持できる、と判断できる場合はそのままクルマを放っておくわけにもいかないので、ヒーター全開のまま低速で駐車場や工場などへ持って行き、チェックを受けてもらいましょう。

 

information_2015121802さて、問題はホースが破けている場合です。
まず、クルマをアイドル状態ですこし冷まし、エンジンを止めます。
ホースが破れている場合は、エンジンを回しているとそこから冷却水がどんどん流れ出てしまうので、それこそ空焚きになってしまいます。
ビニールテープなどで、ホースの破れた所をぐるぐる巻きにして、冷めていることを確認してラジエターのキャップを外して注水します。
そして「ラジエターのキャップを外したまま」走ります。
キャップを外していれば圧力がかからないので、応急に補修した箇所が破れにくいからです。

 

 

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